amazarashiソング

amazarashiが作った歌にはたくさんの魅力ある言葉があります。それは他のアーティストが簡単に真似できるものではありません。人生にムカついた時、信じていたものが信じられなくなった時、amazarashiの曲を聴いてみませんか。

無題

 

 

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曲情報

無題

歌:amazarashi

作詞:秋田ひろむ

作曲:秋田ひろむ

リリース:2010年6月9日

ミニアルバム『爆弾の作り方』収録

歌詞

木造アパートの一階で 彼は夢中で絵を描いていた 描きたかったのは自分の事 自分を取り巻く世界のこと

小さな頃から絵が好きだった 理由は皆が褒めてくれるから でも今じゃ褒めてくれるのは 一緒に暮らしている彼女だけ

でも彼はそれで幸せだった すれ違いの毎日だけど 彼女はいつもの置手紙 桜模様の便箋が愛しい

気づいたら夜が明けていた 気づいたら日が暮れていた 気づいたら冬が終わってた その日初めて絵が売れた

状況はすでに変わり始めてた 次の月には彼の絵は全て売れた

変わってくのは いつも風景

誰もが彼の絵を称えてくれた 彼女は嬉しそうに彼にこう言った

「信じてた事 正しかった」

絵を買ってくれた人達から 時々感謝の手紙を貰った 感謝される覚えもないが 嫌な気がするわけもない

小さな部屋に少しずつ増える 宝物が彼は嬉しかった いつまでもこんな状況が 続いてくれたらいいと思った

彼はますます絵が好きになった もっと素晴らしい絵を描きたい 描きたいのは自分の事 もっと深い本当の事

最高傑作が出来た 彼女も素敵ねと笑った 誰もが目をそむける様な 人のあさましい本性の絵

誰もが彼の絵に眉をひそめた まるで潮が引くように人々は去った

変わってくのは いつも風景

人々は彼を無能だと嘲る 喧嘩が増えた二人もやがて別れた

信じてた事 間違ってたかな

木造アパートの一階で 彼は今でも絵を描いている 描きたかったのは自分の事 結局空っぽな僕の事

小さな頃から絵が好きだった 理由は今じゃもう分からないよ 褒めてくれる人はもう居ない

増える絵にもう名前などない

気付けばどれくらい月日が過ぎたろう その日久々に一枚の絵が売れた

変わってくのは いつも風景

その買主から手紙が届いた 桜模様の便箋にただ一言

「信じてた事 正しかった」

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夏を待っていました

 

 

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曲情報

夏を待っていました

歌:amazarashi

作詞:秋田ひろむ

作曲:秋田ひろむ

リリース:2010年6月9日

ミニアルバム『爆弾の作り方』収録

歌詞

君はまだ覚えてるかな 幼い頃の暑い六月 廃線になった線路を 僕等はどこまでも歩いた
乗り気で水筒なんかを ぶら下げてきた雅敏は おじちゃんに買ってもらったマウンテンバイクを自慢した

「けどな 俺はおじちゃんが嫌いなんだ 母ちゃんをいつも泣かせてばかりいるから」

僕は何だか気まずくなって 目をそらしたんだ 雅敏の顔に大きな青痣があったから

降りだした夕立に走りだす つぶれた無人駅で雨宿り 明日は何して明後日は何して

くだらない話で笑い転げる 嵐の予感に胸が高鳴る あの時僕ら皆は確かに

夏を待っていました

ここに居たくないってのと どこかに行きたいってのは 同じ意味なのかな なんにしろ歩こうか

体育と部活が何より苦手な靖人は とうとう膝を抱えてこう呟いた

「僕はいつも皆に置いてきぼりで 本当にダメなやつでごめんな」

僕らはなんだか笑ってしまった つられて靖人も涙目で笑った

背の高い夏草でかくれんぼ 鬼は迫り来る時間の流れ もういいかいまだだよって叫んだよ

僕は今も見つからないままで あの時と同じ膝をかかえて 部屋から青い空を見上げて

夏を待っていました

身長が高くて喧嘩が強い 太平はいつも無茶な遊びを思いつく

「この鉄橋に一番 長くぶら下がったやつの 言うことは何でも聞かなきゃダメだぜ」

僕らはびびって出来なかったけど 太平は平気な顔でぶら下がる

7年後に太平はビルから飛び降りた そんな勇気なら無いほうが良かった

高層ビルの下でかくれんぼ あれから何年がたっただろう もういいかいまだだよって声もない

もしも今日があの日の続きなら 僕らの冒険を続けなくちゃ 六月の空を僕は見上げて

夏を待っていました

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夏、消息不明

 

 

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曲情報

夏、消息不明

歌:amazarashi

作詞:秋田ひろむ

作曲:秋田ひろむ

リリース:2010年6月9日

ミニアルバム『爆弾の作り方』収録

歌詞

夏、消息不明。

太陽の熱に干上がった僕らの今日が、

コインランドリーの日陰で、ペットボトルを片手にうな垂れていた。

夏、消息不明。

猛スピードで4号線を走り抜けた僕らの悲しみは、

情熱の揺らぎによく似た陽炎にスリップして横転。廃車置場の片隅に放置されていた。

夏、消息不明。

ここ数年姿をくらましていた、僕らのいつかの夏が、

廃ビルの非常階段にもたれながら、タバコを吹かして

「夏が近いな」なんて言った。

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隅田川

 

 

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曲情報

隅田川

歌:amazarashi

作詞:秋田ひろむ

作曲:秋田ひろむ

リリース:2010年6月9日

ミニアルバム『爆弾の作り方』収録

歌詞

面映い思い出一つ 紐解く手が震えています

幸せとは つまり つまり あなたのことです

古い歌口ずさむたび それと見紛う面影を見る

さわれないなら いっそ いっそ 消えてください

日暮れて 連れあう街に蝉時雨

繋いだ手と手を離さなきゃよかった

僕を支えてくれていたのは いつだって

笑いあう喜びでした 許しあういたわりでした

見落としそうな程小さな 特別達でした

隅田川花火が咲いて 散るまでには会いに行きます

移ろう季節の真ん中で全てが綺麗だった

浴衣帯 盆提灯が照らしだす 朱色の影絵

心の中 ずっと ずっと 張り付いてます

変わらない町並みふきだした二人

変わっていたのは僕等だけですね

日々を鮮やかに変えていたのは いつだって

重ねあう優しさでした 言い合える絆でした

忘れてしまう程些細な 特別達でした

隅田川花火が咲いて 散るまでには会いに行きます

移ろう季節に留る事できないと知りながら

火影に群がる虫として 僕はあなたに焦がれて

幼い強がりかなぐり捨てて 素直になれたらそれで良かったんだ

本当に欲しかったのは そこにあった笑顔だけでした

それだけで僕はどこまでも 行ける気がしてたんだ

隅田川花火が咲いて その真下で出会いと別れ

あなたがくれたその全てに ありがとうって聞こえますか

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カルマ

 

 

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曲情報

カルマ

歌:amazarashi

作詞:秋田ひろむ

作曲:秋田ひろむ

リリース:2010年6月9日

ミニアルバム『爆弾の作り方』収録

歌詞

どうかあの娘を救って

地球が落とした暗幕に 星座の落書きをする子供達は コンクリートのベッドでアフリカゾウの夢を見る

輸送トラックの荷台で悪路に身を揺らしながら 廃墟に沈む夕日を眺める兵士は

荒れ果てた世界を吹き抜ける 生ぬるい夏の風にさえ 故郷を思うのだろう

朝市の喧騒の中 健気に笑うあの娘を どうか救ってください

愛と金と宗教に 折り合いをつけられなかった僕達は 理想郷を探すのを止めた

愛に飢えて 金に飢えて 神様に飢えて 盗みを働くのは悪だと誰が言えるのだろう

ましてやそれが果物の 一つや二つ だとて

ましてやそれが人の命の 一つや二つ だとて

窓を開けて 夏の風だ

星が綺麗な夜に 月を眺めては物思うけれど あれにも値札がついてるって話だぜ

流れ星にだって うかうか願いをかけていられやしない そんな時代になりました

この街の上空をミサイルが飛んで言ったって ラジオのパーソナリティーが言う

優しいラブソングをBGMに ラジオのパーソナリティーが言う

どうかあの娘を救って

食うか食われるかで世界は回るのだと 無粋なトカゲはインタビュアーに語るのだが

巧言に勇み立つその尻尾が今まさに かじりつかれている事に気付いていない

それを滑稽だと笑う僕等も つまり むなしい競争の延長線上

不意に手渡されるバトンを 受け取ってしまったのだ

フラッシュに照らされたインタビュアーの顔は 笑っている様にさえ見えたのです

窓を開けて 夏の風だ

奪った奴から 奪い取れというのなら きっと最後には誰もいなくなる

奪った奴を許せと言うのなら きっと盗人ばかりの世界になる

いや そもそも僕らは皆 盗人だ

この世界で生きるって事は すでに 罰なのかもしれない

夜道を照らすのは 大気圏で燃え尽きた宇宙船が 最後に放った光

あの娘はふと空を見上げて 今日も何かを祈るのです

ボタンのかけ違いで 敵か見方か 殺す側か殺される側か

野山に咲く花もあれば アスファルトに咲く花もある

僕らが願うのは 唯一つ 幸せになりたいって事

それがほしくて もがいて もがいて もがいて 奪って 奪って 奪って 奪って

それでも笑って生きていたいと健気に 海の風に微笑むあの娘は

愛する人が銃で撃たれたことを まだ知らない

どうかあの娘を救って

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クリスマス

 

 

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曲情報

クリスマス

歌:amazarashi

作詞:秋田ひろむ

作曲:秋田ひろむ

リリース:2010年11月24日

ミニアルバム『ワンルーム叙事詩』収録

歌詞

小さな雪の粒も積み重なれば 景色を変えるのは不思議ですね

どうしようもない日も積み重なれば 年月となるのは残酷ですね

僕が真夜中の部屋で一人 今年の懺悔を始めた頃

遠い街の少女が 丁度眠りについた時

雪が降り出した

罪深い三百幾日に 白い雪の粒が舞い落ちて

それが年明けまで続けば この過ちも枯れてくれるかな

どこか遠くミサイルが飛んで 流星と見間違えた少女

願いを一つ唱えたところ 今日は美しいクリスマス

街のドブ川に冬の星座が 健気に光るから石を投げ入れた

水面に千切れて別れた双子座の 再会を待ってたらバイトに遅れたよ

イヤフォンの中でしゃべるFM 曲紹介で途切れた音の間に

ぶつかった男の舌打ち 地下鉄の風は故郷の

海風に似てる

罪深い三百幾日に 白い雪の粒が舞い落ちて

それに心がかじかむのなら 憎しみも凍ってくれるかな

どこか遠くミサイルが飛んで 流星と見間違えた少女

願いを二つ唱えたところ 今日は美しいクリスマス

汚れた僕が汚した世界 だからこそ嫌いになれないよ

相変わらずの世界だから 君には見せたくないんだけど

どうか 失望しないように

どうか 言ってくれないか それでも好きだと

罪深い十二月の朝に 白い雪の粒が舞い落ちて

それに優しさが埋もれたなら こんなに眩しいわけはないよ

どこか遠くミサイルが飛んで 流星と見間違えた少女

願いを三つ唱える前に 目を覚ましたら パパのプレゼント

さあ祈ろうぜ世界の為に 救いようない僕らの為に

見てみろよ酷い世界だろ 今日は美しいクリスマス

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奇跡

 

 

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曲情報

奇跡

歌:amazarashi

作詞:秋田ひろむ

作曲:秋田ひろむ

リリース:2010年11月24日

ミニアルバム『ワンルーム叙事詩』収録

歌詞

今夜生まれてくる命と 死んでしまう命 そして懸命に輝く命と 無駄に生き長らえる僕

「こんな夜は消えてしまいたい」とよく思うけれど お前なんか消えてしまえ 何で今日まで生きてたんだ

無駄じゃないって思いたくて 此処まで無理して走ったんだ

この先もそうするつもりだよ それも無駄になったらどうしよう

「こんな夜は消えて しまいたい」とよく思うけれど

今終わったら全部が無駄で 何か残したくて生きる

正解でも 間違いでも それが分かるのはどうせ未来 今は走るだけ

生まれた事が 奇跡だったら 息をするのも 奇跡 奇跡

ここで笑うか 泣き喚こうが どっちにしても 奇跡 奇跡

色んな事が起こるものさ 長く生きりゃそれに伴って 嬉しい事楽しかった事 もちろん逆も同じ数だけ

「こんなはずじゃない」と 思うのは僕らの傲慢で 引き金になった出来事が 過去には無数に存在する

それを一々悔やんだって 今更どうにもなりはしない 核心はもっと深いところ 僕が生まれた所以に至る

父と母の出会いから もっと言えばその血筋から そして最後に行き着く場所は 宇宙の始まり その確率

愛してます その気持ちは どっからやって来て 何処へ消えるんだろう 何故消えるんだろう

愛されたのが 奇跡だったら 愛した事も 奇跡 奇跡

幸せだった それでよかった 後悔しない 奇跡 奇跡

唇噛み締めて自分の無力さになす術もなく 泣いた悔しさ

身体半分持ってかれるような 別れの痛みとその寂しさ

それさえも奇跡だと言えたなら 思えたなら

無価値な事も特別になる ありのままで奇跡だから

生きてる事が 奇跡だったら つまずいたのも 奇跡 奇跡

歩き出すのも 諦めるのも 好きにさせろよ 奇跡 奇跡

つまずいたのが 奇跡だったら このもやもやも 奇跡 奇跡

立ち向かうのも 引き返すのも 僕らの答え 奇跡 奇跡

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